弊社(あけぼのばし不動産)は、賃貸について原則「紹介制」とさせていただいております。
#ファミリー物件については、下の方で述べます通り、紹介制ではありません。

その大きな理由は「業務量の制約」です。

弊社は、物件をただ横流しに紹介するのではなく、そこに当該物件の評価を加えています。それは、店主が不動産鑑定士であることの“こだわり”です。

昨今の不動産流通における、不動産屋の仕事を機能別に分けると、
1.物件検索機能
2.物件評価機能
3.契約サポート機能
の3つに分かれると思います。1の「物件検索機能」は、ネットの普及でお客様が見付けてこれるようになりました。AIが普及すると、更に個人が見付けやすくなると思われます。
3の「契約サポート機能」は、できて当たり前、できないとマイナスが付く機能です。ただ、これもクロージングを急ぐ余り、お客様を急かしてしまい、本当にご納得いただく努力をしているかどうかというと微妙です。
そして、忘れられているのが、2の「物件評価機能」です。不動産の購入の相談にくるお客様は、購入のサポートを期待されていらしているのだと思うのです。であれば、自分が培った物件を見抜く目を、お客様のために使わないといけない筈です。

しかし、この物件評価をすることは、時間とコストを費やします。知識や能力も必要となります。なのに、物件を詳しく調査分析すると、却って、お客様の購入意欲を削ぐ場合があります。リスクが顕在化したマンションなど、誰も買いたくないですよね。コストと労力をかけて調査分析したことが、買ってもらえないという営業上のリスクを招くという、いわば二重苦のようなものです。

それでも『購入』のサポートをさせていただけるなら、一番大事だと思う「物件評価機能」を果たしたいと願っています。

そのため、他の不動産屋さんに比べると業務量が非常に多くなっています。評価をしたために買っていただけなくなるという無駄になる評価も多いためです。お客様の役に立ったという意味で、これを無駄な評価だとは思っていませんが。
#大手業者なら、上司に怒鳴られますよね。余計なことする暇があったら売上げ上げろ!と。

もう一つの理由が「ニーズのズレ」です。
購入を検討されている方は、その物件のリスクについて細かく知りたいと思っています。なので、弊社の「物件評価機能」はお役に立てると思っています。

ただ、ファミリーでない方の賃貸については、安全性よりも利便性であったり、建物のスペックよりも賃料の安さだったりと、弊社の「物件評価機能」をあまり必要としていないことが多いように感じています。

こちらがお客様を選ぶなんて、大変失礼なことだと承知しているのですが、限られた業務量をできるだけ、弊社の機能を本当に必要としているお客様に使わせていただけたらと願っている次第です。

また、弊社は普通の不動産仲介会社ではない(不動産鑑定士が店主であることを強みにしたい)ので、賃貸の管理物件を保有しておりません。大家さんから管理を請け負う業務は行っていないのです。これは「未公開物件」を自社で保有していないということです。なので、「掘り出し物」を探しているお客様のニーズには応えられません。

あくまでマーケットに出ている物件の中で、住居としての安全性(購入の場合は保有することの資産性も)等を評価して、リスクの少ない物件だけをお勧めしています。

ファミリー層の場合は、賃貸でも「住居としての安全性」を強く求める傾向があるので、弊社の「物件評価機能」がお役に立てるものと考えています。

せっかく弊社に興味を持ってくださって、サイトを訪問してくださった賃貸のお客様には大変失礼なことで申し訳なく思っております。
何卒、ご理解くださいますよう、伏してお願い申し上げます。